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『Passion Fil Cartonnage&Broderie No.28』日本語訳

昨年の夏にインタビュー記事と作品を掲載いただいた
『Passion Fil Cartonnage&Broderie No.28』

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インタビュー記事を下記に日本語で掲載します。

カルトナージュへの思い♡
をあれこれ語っています。

今読み返してみると、
相変わらずのトンチンカンぶりも発揮していますが(汗)

インタビューを受けなければ
こんな風に言葉にして残すこともないので

ありがたい機会をいただけたことに
改めて感謝しています。

雑誌6ページ分はなかなかのボリュームですが
暇つぶしにお読みいただけると嬉しいです。

このたびオープンしたAtelier Petit Trianon SHOPでも
たくさんの方にご購入いただきました。
ありがとうございました!!

誌面の作品写真と合わせて
お読みいただけると幸いです♡




***********************************


『パッション フィル カルトナージュ & ブロドゥリー No.28

P52~P57


まず初めに、小林さまご自身についてお聞かせください。

ご自分をどのような女性だと思われますか?

回答 

自分でも驚くほどカルトナージュが好きな人です。

興味のあることにはとことん打ち込みますが、
興味がないことにはまったく力を注げないひとです。
こだわりのないことに対してはゆるく、かなりマイペースです。



カルトナージュとの出会いを教えてください。

回答
自分好みのティッシュボックスをWEBで探していたときに、
「これが欲しぃ!」と偶然目にとまったティッシュボックスがカルトナージュでした。

カルトナージュという手工芸をその時にはじめて知り、

「こんなに可愛いものが自分で作れるの!?」
と衝撃が走った日のことを今も鮮明に覚えています。

翌日にはカルトナージュの本を購入し挑戦したのが始まりです。



初めてのカルトナージュ作品はどんなものだったか覚えていらっしゃいますか

回答

先ほど申し上げた、本を見ながらなんとか作りあげたティッシュボックスです。



今までカルトナージュ作りで大失敗したエピソードはありますか

失敗しても挫けないための秘訣のようなものがあればぜひ教えてください。

回答

はじめて作ったティッシュボックスは後に見るとひどいものでした。
それでも当時はとても嬉しく、失敗していることすら気づきませんでした。
とにかく楽しんで作ることができれば大成功だと思います!

失敗に気付いたらそれは成長の証です。失敗は成功の母。

失敗した次の作品はワンランク上の美しさに仕上がるので失敗に落ち込まずリトライ!!

それから・・・カルトナージュは経験を積むと
かなり壮大な失敗をしない限り修正ができるのもよいところだと思います。



カルトナージュは日本ではどのように受け入れられていますか

日本にカルトナージュの愛好家・作家さんはたくさんいらっしゃいますか?

回答

私自身がそうであるように、インテリアがお好きな方が多く
自分テイストの小物作りを楽しんでおられます。
作ることも使うことも楽しめるカルトナージュは
もっともっと日本でも愛される手工芸になっていくと思っています。
私がカルトナージュに出会った10年前と比べると愛好家さんはグンと増えました。
SNSを通じて世界中のカルトナージュ愛好家が繋がりやすい環境になり、
これからますますカルトナージュ愛好家さんが増えていくと嬉しく思います。



小林さんは「
AtelierPetit Trianon」というアーティスト名でご活躍されていますよね。
とてもフランス風ですが、フランスとは何か特別な繋がりをお持ちですか?

回答

Petit Trianonという名の優しいピンク色のバラの花が大好きでこの名をお借りしました。
もちろんマリーアントワネットの愛した離宮PetitTrianonの内装やファブリック使いも憧れです。
「大好きなバラ」と「素敵な離宮」両方の意味を持つ贅沢な名を恐縮ながら使わせていただいています。



尊敬するフランスのカルトナージュ作家さんや好きな作家さんはいらっしゃいますか?
すでに交流のあるフランス人作家さんがいらっしゃれば教えてください。

また、今後ぜひ会ってみたいカルトナージュ作家さんはいらっしゃいますか?

回答

Laurence Anquetin先生、Dominique Augagneur先生の著書は
フランスから取り寄せ多くのことを学ばせていただきました。

Laurence先生の精巧な技術、Dominique先生の豊かな創造性・・・
何度ページをめくっても感動があります。

お目にかかったことはございませんが尊敬し憧れています。

日本国内以外の作家さんとはこれまでまったく交流はなく、最近始めたインスタグラムのおかげで
世界中のカルトナージュ愛好家さんと繋がりはじめたところです。
いつの日か本場フランスの愛好家さんと一緒にカルトナージュがしてみたいです。


布と紙、どちらを使って制作するのがお好きですか?
それとも両方使いがお好きですか?その理由もお聞かせください。

回答

わたしは布での制作が好きです。布の発色や質感、仕上がったときの柔らかな佇まいは布の力が大きいと思います。

とはいえ作品づくりは実用性にも重点をおいていますので、用途に適した素材を選ぶことを優先し、
SKIVERTEXや合革など異素材を組み合わせることもしばしばです。



小林さんの作品は創造性に溢れていて、全くアイディアが尽きることがないようにお見受けするのですが、
作品作りのインスピレーションはどのように得ていますか

回答

カルトナージュに出会ってから10年以上になりますが、
基本的に自分の欲しいものを作り続けています。
欲しいものがたくさんあり過ぎて、
作りたい作品リストが常に10個を下回ることがありません。

いつも「作りたい!」と思っています。

依頼に基づく作品制作の場合は時折考え込むこともありますが
不思議と数日中にアイディアが舞い降りてきます。
「カルトナージュの神様が降りてきた~~~!!」とひとり興奮し制作に没頭します。



次々に生まれる新しい流行の波にご自身も影響を受けることはありますか

もしくは小林さん自身が流行を先取りするようなことはございますか?

回答

流行にあまり敏感ではないと思います。影響を受けることも少ないと思います。
伝統的な作品を更に美しく仕上げられるように制作過程を進化させることや、
伝統的な作品を現代の生活の中で使いやすいサイズやかたちにアレンジすることは好きです。



小林さんの作品は花柄や優しい色かたちで構成されていて
ロマンティックな作風がとても特徴的ですよね。

回答

花柄が大好きです。アトリエの布は花柄でいっぱいです。

作品はほとんどが花柄や優しい色ですが自宅のインテリアは白を基調にしています。

白い空間に差し色としてカルトナージュ作品を配置するのが好きです。

春はピンク、夏はブルーといったように日本の四季に合わせ作品を入れ替え楽しんでいます。
甘すぎないロマンティックが好きです。



作風に名前をつけるとしたらどのように名付けますか?

回答

カルトナージュ作品を見た人・使う人が、優しい気持ちになれるような

生活の癒しになるような作品を生み出していきたいです。

作風は「優美」私の名前は優で優しさという意味があります。

雅やかなフランスの伝統工芸に日本人の緻密さを融合させるという意味も含め「優美」と名付けます。



カルトナージュ制作で小林さんが特に得意とされる分野や工程はありますか

丸みを帯びた切り口と角ばったラインとではどちらがお好きでしょうか?

回答

製図と成形が得意です。
使いやすさと見た目のバランス、時には布の柄に合わせサイズを決めていく工程が好きです。

10年前はとにかくスッキリしたラインが好きだったのですが
年齢を重ねていくうちに曲線ラインにも魅力を感じるようになりました。

現在はデコラティブ過ぎない優しいカーブが特に好きです。



制作工程についてお聞かせください。

またご自身が大事にされている制作のルーティーンなどがあれば教えてください。

回答

お気に入りの作品に仕上げるためには何より楽しんで作ることが大切と思っています。
美しく仕上げるにあたっては、土台となるカートンを正確にカットすることを大切にしています。
難しいところではありますが、カットが正確であればその後の工程がスムーズに進みます。

布はもちろん、ボンド・刷毛に埃などの付着がないようお道具も清潔に美しく保つことも心掛けています。



今まで制作されたカルトナージュ作品の総数をおおよそで結構ですので教えてください。
その中で特にご自身の印象に残っている思い出の作品やお気に入りのものはございますか?

回答

制作数は400を越えていると思います。

ティッシュボックス、ダストボックスはカルトナージュに出会ってから毎日愛用しています。

特に印象深い作品はフラワースタンドです。(P52-53

こちらもリビングで活躍していますが支柱にヨガマットが収まるように設計しています。
リモコンが収まる薄型の引きだしもついています。

リビングに散乱しがちなリモコンとヨガマットがすっきりおしゃれに収納できる万能フラワースタンドです。
どこにも売っていない自分の欲しいものをかたちにできる喜びは大きいです。
フラワーベースももちろんカルトナージュです。


数え切れない作品たちはどのように管理されていますか

ご自宅で場所を取ってしまいませんか?

回答

実際に暮らしの中で使っている作品が4050あります。

保管している作品のほとんどはレッスンの際の見本品でもあるので

カリキュラムごとに分け透明の衣装ケースで保管しています。

大きな作品は実際に使っているので、作品数の割には保管場所を取っていないと思います。


カルトナージュの他にハンドメイドやクリエーションは何をされていますか?

回答

6年ほど前にアートフラワーのアレンジと布花作りの資格を取得しましたが、
ここ数年ハンドメイドはカルトナージュ一筋です。



インターネットのおかげで今や世界中の人たちと気軽に交流ができる時代になりましたよね。
それについて何かエピソードがあればお聞かせください。

例えば、インターネットを通してカルトナージュ仲間の輪が広がったり、
カルトナージュの技術面での発見や学びなどはありましたか?

回答

カルトナージュと日々の楽しい発見をブログに綴っているのですが、
このブログを通じてたくさんの大切な仲間と出会うことができました。

初めての監修本(『かわいいカルトナージュ』」)もブログを見た編集者さんが依頼をくださいました。
私にとってインターネットは大切な方と繋がる第一歩で、なくてはならないものです。
昨年から始めたインスタグラムでは世界中のカルトナージュ愛好家さんの作品を拝見することができ
楽しくて仕方がありません。刺激をたくさんいただいています!



今からカルトナージュを始めたいと考える初心者の方にはどのようなアドバイスをされますか。

回答

カルトナージュには作る喜び、使う喜び、贈る喜びがあると思います。

決して難しい手工芸ではありません。
カルトナージュを楽しみ、ときめき愛しい作品と暮らす喜びを感じてください。
さあ 作りましょう!



また、すでにカルトナージュ経験者で今後さらに上を目指したいという人にはどのように助言されますか?

回答

「楽しみながらたくさん作品を作ってください!」と生徒さんたちへもお伝えしています。
作れば作るほど作品は美しく輝きます。

オリジナルデザインも初めはサイズアレンジ、次はデザインをアレンジ

そうしていくうちに自分スタイルの作品の製図が描けるようになっていきます。 
一緒に楽しみましょう!!


何か大事に温められているプロジェクトがあれば教えていただけますか。

回答

2020年に講師活動10周年を迎えます。作品展を開く予定ですが、
ご来場くださった方も出展者もわくわくするような仕掛けができたらいいなと思っています。

僭越ながら私の10周年と東京オリンピックが同時に訪れます。
この嬉しい偶然に乗じて、カルトナージュ界でも
新たな出会い、感動、共に高め合えるようなイベントに恵まれたら最高の幸せに思います。



今後、日本そしてフランスのカルトナージュに
どのような未来が待ち受けているとお
えですか。

回答

ソーシャルネットワークの発達のおかげで、
カルトナージュの世界が大きく広がったと感じていますが、
私にとってフランスは今も遠く離れた憧れの国です。
フランスを愛する日本人として
カルトナージュが二国間の友好の一翼になる未来を願っています。



おしまいです(*^^*)
長々お付き合いいただき

ありがとうございました。


カルトナージュで

笑顔の輪が広がりますように・・・♡










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by yupetit | 2019-02-21 23:12 | カルトナージュ
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